擬革紙(ぎかくし)作り
ワ一見すると、ビーフジャーキーに見えますね(^^;)。
これは,コットンペーパーにコンニャク糊を塗り重ねて乾燥させた後、黒檀(こくたん)の未熟な果実から搾った果汁を発酵させて塗り重ねたものです。鉄のように硬い黒檀(コクタン)がカキノキ属カキノキ科で、柿渋(かきしぶ)と同じものが作れることを初めて知りました。
僕が開発しようとしているのは、植物だけを材料にして牛革のように丈夫な擬革紙(ぎかくし=フェイクレザー)と呼ばれるものです。
万力に挟んで縦方向に渾身の力で引っ張っても切れません。しかしながら、思いっきり指先に力を入れて引きちぎろうとすると、まだ強度が不足しているためにちぎれてしまいます(^^;)。
破断強度が満足のいく結果になれば、この上からカンボジア漆を塗ってツヤのある擬革紙にしようと思っています。そんなわけで、朝から漆の樹を探している最中です。
自生の植物だけを使ったバッグを作るのが当面の目標です。それにしても、熱帯の森の中には何でもありますね。漆が見つかったら、色とりどりの顔料を探しに出かけます。このままの色だと、あまりにもオシャレ感がないですよね…(^^;)
※ 動画は,手漉きコットンペーパーとボタニカルレザー(僕の造語)です。
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